トムアットザファーム

下高井戸シネマにて

今までの三部作とは方向性が異なり

終始緊迫感に包まれながらいつの間にか

映画が終わってしまった…

恋人ギョームの死をきっかけに葬式の為

彼の実家の農場へと向かうトム。

そこで出会う暴力的な兄フランシスと

息子が同性愛者とは知らない母。

恋人が家族に自分が同性愛者だと

打ち明けていないために彼の死後も

その嘘をつき続けなければならない。

同性愛者に対する厳しい世間からの

風当たりを生々しく描いている…。

閉塞された農場でフランシスの暴力により身体的にも精神的にも蝕まれて行くトム。

トムはまるで愛する人を失った悲しみを

農場に留まりフランシスからの暴力に

耐えることで埋めるかのように

葛藤し逃げようとしながらも

フランシスの家族に固執する。

愛する人を失ったことでトムは

感情をひとつ、自分の体の一部を

なくしてしまった…

見終わったあとに感想がひとつに

まとまらない作品でした…

ドランにはとことん同性愛者を

生々しく一生撮り続けて欲しいです…

監督若すぎる…感性が鋭すぎる…

先日は映画館に足を運びましたが

友人から借りたDVDが大量にあるので

日中頑張って行動して、夜はご褒美に

映画…という生活がしばらく続きそうです…

グザヴィエドランなんて

ギンギラな作品を見ながらも、

ちょっと疲れてウディアレンの

誰でも聞きたがってるくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

をそのあと見ました…

とことん馬鹿らしいのになあ…

好きだなぁ…

なぜウディアレンはエロいことしても

笑いを作り出せるんだろうなあ…

なんで許せちゃうんだろうなあ…

この作品以上に構えて見なくていいクソ作品（いい意味で）はないです…

もう漫画読みながら見てもいいし

ごはん食べながら見てもいいし

なんなら映像ダラダラ流しっぱなしで

いいよ…この作品見る時は…

おしゃべりしながら映画見たりは

普段しないけど、おしゃべりしながら見る映画！不思議ねえ〜